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第27話 伝統菓子に見つけた、共通点!

2019/05/24

ずっと楽しみにしていた“お取り寄せ ビスコッティの試食会”がはじまる。
鮮やかな真っ青のパッケージに包まれた「アントニオ・マッティ」という
イタリア・トスカーナ地方の老舗ブランドの商品もある。
19世紀半ばにビスコッティをパリ万博で広めた、菓子職人の名前が由来とか。
まず、濃いめに淹れたコーヒーをひと口飲む。
次にビスコッティをひとかじり(想像していたほど、硬くない)…
もう一度、コーヒーを飲む。
3種のビスコッティを次々と食べ比べてみる…三種三様だ。
・レモンピールの香りが広がるビスコッティ
・黄色くて、卵の風味がする甘めのビスコッティ
・松の実が入っていて、噛むほどに味わい深いビスコッティ
味の違いをはっきりと認識できた時は“でかした!”と、
ちょっと得意げな気分になる私。

実は、ここからが今日の本番。“コーヒーに浸して食べる”実験だ。
ビスコッティを浸してみると…
粗めの生地にコーヒーがじわじわっと広がり、柔らかくなって食べやすい。
甘めの生地もコーヒーによく合う。
本場イタリアでは甘口のデザートワインに浸すのも定番とか。
仕事中なので、さすがにそれはやめておこう!

では、開発中のおかきはどうか?
コーヒーに浸してみた。
表面が硬めの層に覆われているので、簡単には染み込まない。
ならば、一口かじって断面からはどうだ。
ビスコッティよりも時間はかかるが、ゆっくりゆっくりと広がる…
「コーヒーと味の相性はいいですね!」と開発スタッフ全員が笑顔でOKサイン。
よしっ!これで味は決まった。

ビスコッティに注目したのには理由があった。
8ヶ月前−
イタリア伝統菓子の本で見つけた、黒豆おかきとの意外な共通点。
ビスコッティのザクザク食感と、ゴロゴロアーモンドの存在感。
手間を惜しまない二度焼き製法、素朴な味わい。
姿かたちは朴訥、ごく身近にある素材を使い、素材の味がストレート。
どこか親しみやすさを感じ、そこはかとない歴史を感じる。
“これって私の大好きな黒豆おかきのイメージと似ている”

ビスコッティは小麦粉・卵・砂糖入りの生地に、
アーモンドをたっぷり混ぜて、平たい棒状にして焼き、
暑さ1.5cm程にスライスして、切り口を上にして再び焼く。
一方、黒豆おかきは、蒸して、練った餅に
下加工された黒豆をたっぷり混ぜて、型に淹れて棒状にする。
冷却して硬くなった生地をスライスして、じっくり乾燥させてから焼く。
原材料こそ違うものの、製法に類似点が多い。

イタリア、日本、
それぞれの国で何百年も愛され続けている伝統的なお菓子には、
国境を超えた共通点がたくさんあったのだ。
素朴だっていい!カラフルでなくてもいい!
素材の味を、食感を、じっくりと楽しむのが我ら伝統菓子の魅力。
かみしめるほどに、広く深く感じる、ほっとするおいしさ。

“イタリア×日本の伝統コラボを創ってみたらどうだろう?”と、
バスタイム中のブレイクスルー!(第18話参照)

ほっと、ひとときのコーヒータイムにお勧めしたい新しいおかきを…!