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第19話 サクサクしませんか?

2018/09/03

パリパリ、ほろほろ…
モノの音や様子を言葉で表した、オノマトペはかわいい。
微妙なニュアンスやシズルの表現は、
繊細な日本の食文化そのものを表しているようで素晴らしい。
ふわとろ〜のオムレツ、ぷりぷりの海老、コリコリの砂肝…♪

オノマトペの表記って、
ひらがな?カタカナ?ルールはあるの?
どうやら、文部科学省が推奨しているのは、
・擬音語「シャキシャキ」「カリカリ」など、【音】はカタカナで
・擬態語「あつあつ」「とろーり」など、【状態】はひらがなで。

なるほど…!
でも、私はおいしさやシズル感に加えて、
情緒的な感覚や、視認性によって使い分けたい。

例えば、
大きなおかきがめざすのは「ざくっ、ざくっ」の食感!
(おいしさのmoto 第二話 “霜柱の食感” )
創業から継承されている 大きなおかきは、
「ザクッ、ザクッ」(カタカナ)よりも、
「ざくっ、ざくっ」(ひらがな)の方が、伝統・本物感があってイイ!
角ばっておらず、丸みのあるひらがなの方が温かみを感じる!
これって私だけの感覚かしら?

今回のタイトル「サクサクしてみませんか?」は、文科省にならってカタカナ表記に。
なぜならば、カタカナの方が軽やかで爽快な印象を受ける。
かつ、サクサク~の後に続くひらがなと区別することで視認性を強めたいから。
オノマトペ、なかなか奥深くて、おもしろい。

飲みたい、食べたいを表す“シズルワード”にも、たくさんのオノマトペがある。
特に、おかきやせんべいは食感によっておいしさを感じることが多いらしい。
となると、食感を表現するシズルワードはとても重要になってくる。

“おいしそうに感じるシズルワード”の上位は「もち」「とろ」「サク」「ほく」らしい。
・もちもち、もっちり、もちっと
・とろける、とろーり、とろとろ、とろっと
・サクサク、さっくり
・ほくほく、ほっくり

よかった~!
「サクサク」はシズルワードとして幅広い年齢の女性に支持されている。

「サクサク」は軽快な感じ、軽くて小気味良い口当たり。
口の中で溶けてしまう食感のおかきが、一時ブームになったことがある。
この食感を実現する技術はすごいと思う。今も多くのファンがいることだろう。
だが、私は口の中で もうしばらく味の変化を楽しんでほしいと願う。
おかきがサクサクと抵抗なくくずれていきながらも、
醤油の香ばしさやアーモンドのコク、または桜えびの旨みなどを感じる。
そして、時間差で最後にもち米の風味が鼻から抜けて広がる、この余韻。
食感と一緒にこの味の移り変わりを楽しむのが、おかきの醍醐味だから。

もうすぐ、敬老の日。
おかきの大好きなおじいちゃん、おばあちゃんといっしょに “サクサクしてみませんか?”
軽やかな音とともに、気持ちも軽く、晴れやかになりますように。