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第10話 窓辺のカフェ

2018/04/27

今からちょうど1年前、自由な発想を生む開放的な空間を目指して、オフィス大改造!
部署の座席にフリーアドレス制を導入した。
スタッフ1人1人が小さなプロジェクトをあれもこれも担当しているので、
その日一緒にプランを考えたい人、ミニミーティングをしたい人が隣同士に座り
ワイワイと仕事を進める方が効率がいい。
狭いオフィスだが、座席によって視界や空気も変わり、気分転換になるのもメリットの1つ。

そんなオフィスの片隅にカウンターテーブルを設置した。
カウンターは窓辺にあり、街行く人々や、木々の揺れ、雲の流れを眺めることができる。
この季節、特に心を和ませてくれるのは、薄紫色の姿がとても可憐な「桐の花」だ。
7年前、新ブランド「桐乃坂中央軒」を立ち上げる際、そのブランド名にちなみ、
さらには「桐の木のように成長したい」との願いを込めて、社屋前に植えたのがこの桐の木。
当時、小さな子供の背丈ほどだった木はすくすくと成長し、
今ではなんと、社屋の4階と同じ目線で花を愛でることができる。
3席ほどのカウンターテーブルは「桐カフェ」と名付け、ほっと一息つける場所になった。

桐乃坂中央軒の由来は成長祈願だけではない。
新ブランドを創るとき、創業の地・赤坂について調べなおしていると…

さかのぼること400年前、江戸時代 ―
現在の赤坂溜池の辺りは土手を補強するために多くの「桐の木」が植えられていた。
「桐畑」と呼ばれていたそうだ。
池には蓮の花が植えられ、琵琶湖から運ばれたフナや京都のコイが放され、
茶屋や屋台が何軒も立ち並び、まさしく人々の憩いの場所だったそう。

これだ!
人々の笑顔に囲まれるお店を創りたい。
緩やかでいいから坂を登っていきたい。
「桐乃坂中央軒」というブランド名には、そんな2つの想いが込められている。

コーヒーを片手に、大きく成長した桐の花を眺めながら、この7年間のできごとを回想していた。
さあ、コーヒーブレイクは終わり!
カフェをあとにする前に、木のてっぺんに目を移して「よっしゃ!」と小さくつぶやく。
ここから一日の後半だ。頑張ろう。