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第33話  イタリア回帰。

2021/01/25

もうすぐ、バレンタインデー。
今年は家族や自分のために、おうちで楽しみながら
チョコレートや焼き菓子をつくる人が増えそうだ。
お菓子づくりそのものを楽しむ、どんな仕あがりになるのかワクワクしながら。

この冬、「リゾコッティ」待望の新しい味「リゾコッティ ビターチョコラート」が誕生した。
第一回目の社内提案&試食会の日、「おいしいけど…」次に来る言葉は想像がついた。
「リゾコッティらしさがない!」

そこで、私たちは “ イタリアの伝統菓子 ” に立ち返ってみることにした。

まずは、リゾコッティの原点でもある “ ビスコッティ ” 。
ゴロゴロのナッツの食感、素朴だけど奥深い味わいは、素材そのものを五感でフルに感じる。
ココアや、カカオ、チョコレートチップを練り込んだビスコッティもある。
改めてバリエーションの多さに驚いた。
素材をまるごと生かすからこそビスコッティは無限大なのだ。

次に目に留まったのは、“ サラーメ・ディ・チョッコラート “。
見た目にかなりインパクトがある。
「チョコレートのサラミ」という意味で、その名の通り、
姿や形、モザイク状の切り口がまるでサラミのようなチョコレートだ。
砕いたビスコッティを生地に散りばめるのも特徴のひとつらしい。

最後は “ マフィアの愛したトルタ・カプレーゼ ”。
タイトルに魅せられた…!
これは、100年以上も前にカプリ島で生まれたチョコレートケーキ。
カプリ島のとあるカフェに、アメリカからやってきた3人のマフィアがふらりと訪れた。
腕利きのパティシエは予期せぬ客に驚きつつも、
島の名産のチョコレートケーキでおもてなししようとした。
しかし、相手はマフィアだ。恐怖のあまりいつものように手が動かない。
そしてうっかり、小麦粉を入れ忘れてしまった…
大失敗から生まれたのは、甘く濃厚なチョコレートケーキだった。
カプリ島特産のナッツがたっぷり入っている。

イタリア伝統菓子をヒントに試作を再開して、数か月後−
開発担当者は前回より幾分か自信のある表情だった。
「これだよ!」「おいしい」と第二回目の試食会では絶賛。
こうしてチョコレートをつかった新商品は完成した。
イタリア伝統菓子をリスペクトして「リゾコッティ ビターチョコラート」と名づけた。

大きく変えた点は、生地にカカオニブ(焙煎したカカオ豆を細かく砕いたもの)と
ココアパウダーをつきこんだこと。
カカオとココアの風味が増し、見た目もインパクトのあるこげ茶色に。
さらに、最後まで迷ったのが表面に纏わせるチョコレート。
甘めのミルクでいくか、苦みを感じるビターでいくか。どちらも試してみた。
そして、カカオ60%苦みと甘さのバランスがよいビターチョコレートに決めた。
マフィアの愛したトルタ・カプレーゼもビターチョコレートが使われているらしいし…うふふ。
イタリア菓子をリスペクトする理由は、
何といっても素材まるごとをしっかり伝えるつくり方とその味わい。

リゾコッティ自慢の玄米と粗目に砕いたアーモンドのザックザックな食感を残しつつ、
リッチな大人の味のビターチョコレートでとろーりとコーティング。
これぞ「リゾコッティらしい」チョコレートおかきの誕生だ。
壁にぶつかったら、一旦原点に立ち返ってみる。って大事だな。

イタリアのバレンタインは “ 恋人たちの日 ” と呼ばれ、
恋人や夫婦がプレゼントを贈り合うらしい。
バレンタインの夜は、手づくりケーキとともに
リゾコッティ ビターチョコラート」で楽しいひとときを過ごしてほしい。
私もバレンタインに向けて、たまには おかき以外のお菓子づくりを楽しんでみようかな。